松山 ほうじょう動物クリニック

松山 ほうじょう動物クリニック

2021/07/30

さくら部長と呼吸器科専門外来

夏本番といったところでしょうか?

じりじりと照りつける太陽に、肌を黒く焼かれています。

水分補給をしっかりして、ワンちゃん・ネコちゃん・飼い主さんたちも、熱中症にはお気をつけくださいね。

 

こんにちは、受付の髙橋です。

 

今年で10歳になったクリニックの営業部長、パグのさくら君。

今年に入ってから、やはり少しずつ調子が悪くなることも増えてきました。

生まれつき、前足が不自由なため、体を支える腰への負担も大きかったり、お腹の調子がよくなかったりと、いろいろ心配なこともあり、さくらの院内パトロールは少しお休みをしていました。

心配なことの一つとして、激しく興奮した時や運動をしてしばらくすると「フガーフガー」という呼吸音が気になっていました。

 

パグやブルドッグ、フレンチブルなどの鼻ぺちゃちゃんたちは「短頭種」という分類がされます。

皆さんは「短頭種気道症候群」をご存知でしょうか?

生まれつき鼻の穴が狭かったり、喉のお肉(軟口蓋というらしいです)が長いことで気管の入り口が塞がったりすることで呼吸がしづらくなったり、胃炎などで吐いたりするような症状を示すことがあります。

 

生まれつきのものの為、若い時から「この子はこういう呼吸なんだ」と思い込んでしまうと、発見の遅れになってしまいます。

ワンちゃんたちは、汗をあまりかかないため、呼吸で体の熱を逃しています。

そのため、夏の暑い時期は特に呼吸が早くなりますが、この「短頭種気道症候群」を患っていると、

呼吸をする時にいつも以上の力を使わなくてはいけなくなります。(努力性呼吸といいます)

つまり、

 

気温が暑い→熱を逃したい→呼吸しづらい→パンティング(はぁはぁ)→努力呼吸で熱が発生・熱が体に篭る→熱を逃したい→パンティングする

と悪循環になり、熱中症リスクが高くなります。

 

そのため、呼吸器科専門診療できていただいている「AMC末松どうぶつ病院」の末松正弘先生のお力をおかりして

さくら部長は先日、鼻の穴を広げ、喉のお肉を短くする手術を行いました。

そのおかげもあって、睡眠時の呼吸音の異常がやわらぎ、ずいぶん楽そうです。

食欲も戻ったようで、担当の先生と看護師さんも苦笑いです。

(↑肥満も呼吸が苦しくなりやすい要因の一つですからね…)

 

 

呼吸器の手術の後は、少しの咳や興奮してしまうことが、状態の悪化に繋がってしまう危険があるため、繊細な管理が必要です。

末松先生も、大分県在住でありながらも、zoomを使って手術の説明(インフォーム)や術後管理のアドバイスをしっかり行ってくださっています。

執刀の先生のお顔がきちんと見えて、これからどんな方法でどんなことをするのか、術後はどんな生活が待っているのか、

わかりやすく説明してくださいます。

 

 

普段、呼吸を当たり前にしすぎて気づかないですが、人間でも咳が出て、鼻が詰まって夜も眠れないことなどありますよね。

そんな時に初めて「当たり前」ってすごいなということに気づきます。

 

呼吸器の治療はお薬で改善することもあるし、外科の手術が必要になることもあります。

今、この子にとって何が良い方法なのか、一緒に考えさせていただきます。

咳や呼吸音で気になることがありましたら、まずは総合診療科のクリニックの先生にご相談ください。

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