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熱中症にご注意
いよいよ初夏到来。日中の気温はどんどん上昇傾向です。
この時期に気をつけていただきたいことの一つに熱中症があります。
7月や8月のイメージが強いのですが、朝と昼の気温差があるこの時期、日中の気温上昇に備えていないと、帰宅後に動物たちが体調を崩していた、ということが少なくありません。
5月・6月は、意外にも熱中症のリスクが高まる時期です。
気温の他にも、湿度にも気をつける必要があります。湿度が70%を超えると、熱中症の警戒レベルです。
【環境への注意ポイント】
- その日の天気予報をしっかりと確認し、エアコンのタイマーを入れて日中快適に過ごせる温度に調整しておきましょう。
- お水はいつでも飲めるように準備しておきましょう。
- エアコンの効いていない車内でのお留守番は、短時間でも危険です。
- 日中のアスファルトは高温になります。素足で触って熱くないか確認しましょう。
- 暑い日の激しい運動は避けましょう。
【より気をつけてあげたい子】
- 短頭種(ブルドック・フレンチブルドッグ・パグ・狆・ペキニーズなど)
- 高齢の子(体温調節が難しい)
- 呼吸器や循環器に疾患を持っている子(気管虚脱や心臓病など)
- 毛の色が黒っぽい子
地面からの距離が人よりも近いワンちゃんは、人間よりも熱中症になりやすいので、動物の様子を普段からしっかりと観察しておきましょう。
【熱中症の症状の例】
- 呼吸・心拍数が異常に多い。
- 体が熱い
- ぐったりしている・ふらふらしている
- 意識がボーっとしている
- 嘔吐・黒っぽい下痢をする
熱中症は対処が遅れると救命率も下がります。
全身が高体温になることで細胞が障害を受け、神経や多くの臓器に影響が出ます。そのため、短時間で重篤化することも多く、また、すぐに症状が落ち着いたと思っていても、数日後にダメージが出てくることもあります。
全身が高体温になることで細胞が障害を受け、神経や多くの臓器に影響が出ます。そのため、短時間で重篤化することも多く、また、すぐに症状が落ち着いたと思っていても、数日後にダメージが出てくることもあります。
「うちの子、熱中症かも!?」と思ったら、まずは日陰やエアコンの効いた涼しい場所へ移動させましょう。そして、保冷剤で首や脇、内股などの太い血管が通っている部位を冷やしながら、当クリニックへお電話ください。
怖いことばかり書いてしまいましたが、大切な家族を熱中症に陥らせないことが大事です。
環境を整えて予防していきましょう。