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内視鏡外科の可能性
梅雨入りでじめじめな日が続きますね。心は軽やかに過ごしていきたいものです。
皆さん、こんにちは。受付の髙橋です。
クリニックでは、毎月1回、東京から朴先生に来ていただき、腹腔鏡下手術の執刀やご指導をいただいております。
「腹腔鏡」って聞いた事はあるけど、一体どんなことをするのか、最初は想像する事ができませんでした。
簡単に言うと開腹して行う従来の手術とは異なり、お腹の中にカメラを入れて、カメラからの情報を頼りに手術をする方法です。
直接臓器に触れる事ができませんので、手の代わりに器械を腹部にいれて操作します。
ちょっと難しそうだな…と思いますよね。(実際難しいそうです。)
しかし、この腹腔鏡下での手術は患者さんへの負担がかなり少ないそうで、だから人間への治療にここまで浸透しているのです。
動物だってもちろん痛みを感じます。傷が大きければ大きいほど治るのに時間がかかりますよね。
腹腔鏡下での手術では5mmほどの穴を2~3箇所開けます。傷が小さいので避妊手術などは日帰りで退院できます。
デメリットとしては時間がかかったり、器械を使うため多少の動作制限などもあります。特有の合併症も起こる可能性があるので、担当の先生からしっかり術前の検査やお話をさせていただいています。
(腹腔鏡下で避妊手術をした桜芽ちゃん)
不妊手術だけが適用されるわけではありません。膀胱結石や胃固定、胆嚢や脾臓、副腎などの臓器摘出なども腹腔鏡下手術で可能です。
先日も、朴先生ご指導のもと、胆嚢摘出をしたワンちゃんは、翌日には自分の足で歩いて退院されました。
朴先生のお力を借りながら、小さい傷で体への負担を減らす手術方法として知っていただきたいなと思います。