お知らせ・ブログ
入院のこと
9月に入り、少し日が短くなってきましたね。
1日の時間の流れもどんどん早くなっている気がします。
同じ24時間なのに不思議ですね…。
今回は、クリニックに入院することになった子たちをどんな風に看護しているのかお伝えしたいと思います。
診察できたつもりが、入院になってしまったり、手術後の入院など、ちょっと重く受け止めてしまいがちな「入院」というワード。
どんな風にお世話してくれるんだろう?
何を持ってきたらいいの?
会いに行ってもいいのかな?
と急なことに疑問や不安を抱かれる方が多いと思います。
そもそも、私たちが考える「入院」は「動物たちが持っている自分で直そうとする力をクリニックにいてもらうことで手助けすること」です。
そのためにクリニックでは2つの取り組みをしています。
一つ目は、預かっている間、普段の生活環境になるべく近い形で過ごしてもらえる様に、
「入院問診票」を記入いただいています。
普段どんな場所で過ごしているのか?いつも食べているご飯、おトイレの回数や場所などかなり細かくお伺いします。いつもお散歩中にしか排泄しない子を、いきなり「ペットシーツでしてね」というわけにもいきません。
一頭一頭、性格は違いますし、各家庭によって生活環境は違います。お家とまったく同じ環境を作ることはできませんが、知ることでなるべく近い形に持っていくことはできると思っています。問診にお時間はいただきますが、私たちにその子のことを教えてください。
二つ目は、「看護記録」の作成です。
(さくら部長のものはこんな感じでしたよ)
必要な処置や治療に抜けがないように、一頭一頭に合わせて考えています。
日中は必ず一人の看護師が入院している子たちにつき、状態の確認や、食事、排泄のお世話を行っています。
入院中、排泄物などで体が汚れてしまった子は、無理のない範囲でグルーマーさんがキレイにしてくれますし、獣医師や看護師が常に連携をとっています。
「動物の困りごとを解決するチーム」のメンバーに、飼い主さんは欠かせない存在です。
特に、性格やいつもの食べ物などの情報は、その子にとってすごく大切で、クリニック側が知っていることでより良い状況が作れます。入院問診票も、一番お世話をしている方に書いていただきたいので、来院が難しい場合はお電話で問診させていただくこともあります。
そして、可能な限り、飼い主さんたちに面会にお越しいただきたいです。家族にあったあの子たちの表情といったら…。本当に、すごく嬉しそうなのです。
入院中、ご飯が食べられない子でも、面会中に食べてくれたり、お散歩がOKな子は、ちょっとだけ外の空気を吸いに出かけたり。
クリニックでも食事の用意はしているのですが、いつも食べているご飯やお気に入りのおやつなどがあればお預かりしていますので、お持ちになってくださいね。
最近、看護相談窓口というLINEアカウントを作成しました。
入院中のご様子を動画で送らせてもらったり、退院後のおうちでの困りごとや心配事を相談できる様にしています。
お仕事の都合や、遠方の方で毎日の面会は難しいという方でも、お電話やLINEなどでご様子をお伝えすることもできますので、遠慮なくご連絡ください。
年末には、入院室もリニューアルします。
これまで通り、ワンちゃんと猫ちゃんは別の入院室に変わりはないのですが、
預かりだけの子が、比較的自由に過ごせるようなスペースを考えています。
そのほか、獣医さんには聞きづらいこと、言いづらいこと、うちの子にしてもらいたいこと、、、、
なんでも構いませんので、看護師に打ち明けてくださいね。
今後も、より動物たちが安心して過ごせる環境づくりに取り組んでまいります。